知識の部屋。

放課後等デイサービスで働いて2年。その中で学んだ知識をご紹介。

発達障害〜ADHDはたくさん遊ばせることでその後落ち着きを取り戻す〜

 

発達障害に中でも、多いとされるADHD

現在、ADHDは「優秀すぎる」と世間は認めだしているようですね。

実際に、ADHDの特性をしっかりと理解し、小さい頃から適切な療育・環境を整えることで、経営者や起業家になるなどリーダーシップとして活躍しやすいと言われています。しかし、一歩間違えれば反社会的行動をおこし犯罪者となる確率も高いのがADHDです。

 

皆さんは、暴れたり攻撃的なADHDの子どもをよく叱ってしまうと思うのですが、ここで一つ理解してほしいことがあります。

子ども時代(小学校まで)は、「全力で遊ばせて、基本的に静かにしなければならない状況でもスルーできるのであればスルー」してください。

 

え?どういうこと?と思うかもしれません。これは、私が実際に放課後デイサービスで働いて実感したことです。では、なぜたくさん遊ばせてスルーするのか、解説していきたいと思います。

 

 

たくさん遊ばせる意味とは

 私の施設に、小学校低学年の頃は本当にトラブルメーカーで暴力的な子がいました。座って話が聞けない、必ず前で説明する人がいても体が動いていたり喋っていたりと本当に大変な子でした。しかし、5年生になった頃、急におとなしくなったのです。確かに、泣いている子がいたら未だに煽ったりすることもあります。しかし、攻撃性がなくなったのです。

 私は本人に直接聞きました。「なぜ、じっとしていられないのか、どんな感情になるのか」そうすると、その子は「自分でもわからんけど、体を動かしていなければソワソワする」と話してくれたのです。

 ADHDの子は、そうでない子に比べて、ドーパミン(興奮や楽しいと思うホルモン)が少ないと言われています。だから常に人よりも体を動かし筋肉を刺激しているのです。私は、その子の言葉を聞いて「なるほど」と思いました。

 その子は、「雨の日とか外で遊べない日は、特にその症状がひどい」と教えてくれました。小学校5年生でしっかりと自分の弱点を把握できていたことに私は驚きを隠せなかったです。大人になればADHDの子は基本的にコントロールする力を身につけるため

衝動性は抑えられるそうです。

 だからこそ、子どものときは思いっきり遊ばせても大丈夫なのです。むしろたくさん遊ばせたあとは、ADHDの子は落ち着きます。何か大事な用事があるときなどは、是非朝型などに公園につれていきいっぱい遊ばせてあげてください。

 

スルーする意味

 基本的に、ADHDの子は頭の回転が速いです。前回の記事でもご紹介したのですが、ADHDの子は発達の遅れがない場合、頭の回転が速く、会話も速いため私達大人でも言い負かされてしまう時があります。だからこそ、悪いことは悪いと分かっていながらすることが多いのです。衝動性がどうしてもコントロールできず、暴れたり歩いたり喋ったりしてしまうのです。私は、基本的にADHDの子は、話を聞いていなくても注意しません。全てスルーしています。先生全員がスルーをすることで、頭のいいADHDは気付いてくれます。誰からも相手されないことがわかれば、自然と衝動性は消えていきます。高学年になると、ほぼそういった行動はなくなるので安心してください。

 

まとめ

 このように、ADHDの子の小学生までの支援として、

  • たくさん遊ばせる
  • 暴れていても基本的にスルーする

この2つが結構重要となってきます。

ADHDの子は、軽度な子が多いからこそ周りから「あの子は言うこと聞かないわがままな子だ」と思われてしまいます。少しでも身近にいる人だけでも是非理解してあげてください。

 

 

前回の記事では、発達障害のことについても記載しています。是非そちらのブログも見ていただければと思います。

 

 

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