子どもの話を共感することの大切さ〜実際に私が経験した事例を元に〜
「共感する」ということの大切さを皆さんはご存知でしょうか?
そして、共感することで、子どもたちの自尊心が高まり前向きに明るい未来に変えられることを知っていますか?
今日は皆さんに、子どもたちに共感することの大切さを身をもって知っていただけたらと思います。
共感するとは? どんな時に行う?
共感とは、相手の話に「うなずき」や「そうだね」と肯定してあげることです。
現在の小結区の知識としては当たり前となってきている「共感」という言葉。実際に子どもの成長を良くしていくことにあたって本当に大切なのです。
では、共感とはどんな時に行うとよいのでしょうか?
事例を元にご紹介します。
【子どもが急に怒ったときや泣いた時】
話が聞ける状態であれば、すぐに話に行くのがもちろんいいのですが、話ができる状況でないときは、まずクールダウンさせることを優先してください。その後に、一対一で静かな空間で行います。話をする中で、まずは「どうしたの?なんで怒っているの?」と原因を優しく聞き出してあげてください。話してくれたら、「話してくれてありがとう。それで怒っていたんだね。」と優しく一度相手の感情に寄り添います。人間は必ず喜怒哀楽の感情の中でしっかりとした理由が存在します。だからこそ、その理由に寄り添い肯定し、共感してあげることが大切なのです。
【学校で頑張ったテストを見せてきた時】
学校でテストを頑張った時は、しっかりと嬉しいという感情に共感するようにしてください。「まだまだだね。次はもっと頑張ってね」なんて言葉は言わないようにしてください。もし、悪い点数だったとしても頑張ったことをまず認めて「悔しかったね」と肯定的に一緒に受け止めてあげてください。
「共感」は、相手の感情に寄り添うことです。
では、これをすることで得られるメリットやよいこととは何でしょうか?
共感から得られるメリット、良いこととは?
共感をすることで、子どもはどう成長するのでしょうか。
共感から得られるメリットとして以下のことが上げられます。
- 自尊心が高まる
- 前向きな思考
- 自己肯定感の向上
- 人間関係がうまくなる
まだまだメリットはありますが、だいたいよく言われていることはこの4つです。
共感することで、子どもは自分自身の短所も受け止められる姿勢が身につきます。
失敗しても身近に理解してくれる人がいれば、どうすればよかったんだろうと考え自身で解決していけるようになるのです。そして、私は大切な人から大切に思われているんだということが、自尊心を高めて自己肯定感の向上に繋がっていきます。
日本人は、自分のことを二の次に考える思考があります。8割以上の人が自己犠牲は正義だと勘違いしているのではないでしょうか。でも、その姿勢を子どもに向けてしまうことで、子どもの自尊心や自己肯定感は下がっていく一方なのです。だからこそ、まずは大人が、どんな話にも共感できる余裕を作り、常に寄り添える環境を提供してあげてください。
私は、必ず子どもの叱るときも一度最初に共感を入れます。共感した上で、それは良い行動だったのか悪い行動だったのかを一緒に考え解決へと導いていきます。最初の共感を入れてあげることで、自然と子どもたちとの信頼関係もできてくるので一石二鳥なのです。
みなさんも是非、明日からたくさん子どもの意見に「共感」をしてあげてください。将来子どもたちに明るい未来を提供できる環境を少しでも整えてあげましょう。私は、自分の行動が正解かどうかわからないときもありますが、「共感する」ということだけは良い結果をもたらすことを知っています。
みなさんも一度試してみてくださいね。
これまでの記事では、職場の雰囲気の大切さや自己肯定感についての記事、発達障害なども掲載しています。そちらのブログも是非ご覧いただけたらと思います。
発達障害〜ADHDはたくさん遊ばせることでその後落ち着きを取り戻す〜
現在、ADHDは「優秀すぎる」と世間は認めだしているようですね。
実際に、ADHDの特性をしっかりと理解し、小さい頃から適切な療育・環境を整えることで、経営者や起業家になるなどリーダーシップとして活躍しやすいと言われています。しかし、一歩間違えれば反社会的行動をおこし犯罪者となる確率も高いのがADHDです。
皆さんは、暴れたり攻撃的なADHDの子どもをよく叱ってしまうと思うのですが、ここで一つ理解してほしいことがあります。
子ども時代(小学校まで)は、「全力で遊ばせて、基本的に静かにしなければならない状況でもスルーできるのであればスルー」してください。
え?どういうこと?と思うかもしれません。これは、私が実際に放課後デイサービスで働いて実感したことです。では、なぜたくさん遊ばせてスルーするのか、解説していきたいと思います。
たくさん遊ばせる意味とは
私の施設に、小学校低学年の頃は本当にトラブルメーカーで暴力的な子がいました。座って話が聞けない、必ず前で説明する人がいても体が動いていたり喋っていたりと本当に大変な子でした。しかし、5年生になった頃、急におとなしくなったのです。確かに、泣いている子がいたら未だに煽ったりすることもあります。しかし、攻撃性がなくなったのです。
私は本人に直接聞きました。「なぜ、じっとしていられないのか、どんな感情になるのか」そうすると、その子は「自分でもわからんけど、体を動かしていなければソワソワする」と話してくれたのです。
ADHDの子は、そうでない子に比べて、ドーパミン(興奮や楽しいと思うホルモン)が少ないと言われています。だから常に人よりも体を動かし筋肉を刺激しているのです。私は、その子の言葉を聞いて「なるほど」と思いました。
その子は、「雨の日とか外で遊べない日は、特にその症状がひどい」と教えてくれました。小学校5年生でしっかりと自分の弱点を把握できていたことに私は驚きを隠せなかったです。大人になればADHDの子は基本的にコントロールする力を身につけるため
衝動性は抑えられるそうです。
だからこそ、子どものときは思いっきり遊ばせても大丈夫なのです。むしろたくさん遊ばせたあとは、ADHDの子は落ち着きます。何か大事な用事があるときなどは、是非朝型などに公園につれていきいっぱい遊ばせてあげてください。
スルーする意味
基本的に、ADHDの子は頭の回転が速いです。前回の記事でもご紹介したのですが、ADHDの子は発達の遅れがない場合、頭の回転が速く、会話も速いため私達大人でも言い負かされてしまう時があります。だからこそ、悪いことは悪いと分かっていながらすることが多いのです。衝動性がどうしてもコントロールできず、暴れたり歩いたり喋ったりしてしまうのです。私は、基本的にADHDの子は、話を聞いていなくても注意しません。全てスルーしています。先生全員がスルーをすることで、頭のいいADHDは気付いてくれます。誰からも相手されないことがわかれば、自然と衝動性は消えていきます。高学年になると、ほぼそういった行動はなくなるので安心してください。
まとめ
このように、ADHDの子の小学生までの支援として、
- たくさん遊ばせる
- 暴れていても基本的にスルーする
この2つが結構重要となってきます。
ADHDの子は、軽度な子が多いからこそ周りから「あの子は言うこと聞かないわがままな子だ」と思われてしまいます。少しでも身近にいる人だけでも是非理解してあげてください。
前回の記事では、発達障害のことについても記載しています。是非そちらのブログも見ていただければと思います。
職場の雰囲気が一番大切!職場の雰囲気を変えるだけで離職率が下がる?
今の時代は「転職の時代」と言われています。
この転職が当たり前になり、更には少子化。
会社は、「人が足りない」と喚いている状態です。
そこで今日は、離職率というものについてお話したいと思います。
私は、障害についての勉強はもちろんですが、将来経営者としても頑張っていきたいと思っています。経営関連の書籍やマネージメントについても勉強の日々です。
私は、現在施設で主任として働いているのですが、会社を良くするためにはをずっと考え続けていました。私の施設も人手不足な状態でギリギリなんとか回しています。
福祉業界は、やはり低月給ということもあり、数は多いのに人手が常に足りていません。
私は人手不足なのであれば、離職率を下げればいい。そしてゆっくりとしたペースで社員募集をかけることを心がけました。
ここで、離職率というのはどうしたら下げることが出来るのだろう。
正解は、「職場の環境がよいこと」か「お金がいいこと」この2つです。
正直言って、私の会社もどちらかというとブラック企業に属するでしょう。
サービス残業一日一時間は当たり前。
人手不足により、1人のタスクがかなり多く日々手一杯の状態です。
ここ一ヶ月の間に主任の立場になり、いかにこれまでの状況が最悪だったのかを思い知りました。そして、少しでも環境を良くするにはどのように行動すればよいのだろうと考えたのです。
最近まで、社員全員退職を考えていたようですが、それらをなんとか
回避することができました。
4人中3人がここに残ると言ってくれたのです。
なぜ、このような状況下の中で、社員は残ることを決めてくれたのかを私は聞きました。
すると、返ってきた言葉は、「この会社に特に何も思わないけど、知識さんを見ていたら私も残りたくなった」そう言ってくれたのです。私は本当に嬉しくて、勉強していてよかった、そして頑張ってよかったと心の底から思っら瞬間でした。
今日は、私の実体験を元に離職率の下げ方をお伝えしていきたいとおもいます。
毎日前向きな言葉を発信する
会社のタスクが多く忙しない毎日をおくる中、私は毎日前向きな言葉、楽しい雰囲気を心がけました。
「仕事今日も多いけど、これやったらきっと私はレベルアップするな😏」
「人足りてないときこそ、自分の実力が試されるから私はめちゃめちゃがんばりますよ!」など、常に自分から前向きな言葉を発信し続けました。
そして、よく笑うこともとても大切です。日々のコミュニケーションの一つとして、たくさん楽しい話を行うのです。人は、たくさん笑ったその日の終わりは、仕事で疲れててもなんだかいい疲れだなと思うことができます。私の経験上この行動が、一番影響力を与えることができたのではないかと思っています。
社員の考えを「これからどうなるか分からなくて不安」よりも「これからどうなるかわからないからワクワクする」に変換させるのです。私は、初めて主任という立場に立ち、いかに自分の雰囲気で周りが変わるかを知りました。
喜怒哀楽は全力で表現する
毎日前向きに過ごしている人でも、時には嫌になり下を向いてしまう日も、もちろんあります。でも、悪い影響を与えてしまうから意地でも前向きにならなきゃと頑張らないでください。私はよく、しんどいときは大きな声で「もう!しんどいよ!しんどいーー!」と泣きわめきます。そうすることで、「あ、主任も完璧じゃないんだ。人間なんだ」と思ってくれるのです。そうすると、自然と周りが手を差し伸べてくれます。会社は、チームで動いていかなければなりません。孤立してしまっては会社はうまく回らないのです。
だからこそ、私は「全員の力が必要なんです」と常に言っています。そうすることでチームワークが強化され生産性も上がってきます。
この「喜怒哀楽を全力で表現する」は、必ずしも全員が出来ることではないと思います。人それぞれ雰囲気や人柄が違うため、出来る人とできないもいるでしょう。私は、日常的にもともと天真爛漫でバカっぽいと言われ続けられているので、この喜怒哀楽を表に出しても誰も嫌な気持ちにはならないようです。
人柄や性格的に、「喜怒哀楽を全力で表現する」ことが難しいようであれば、他の自分にあった方法で周りに「この人も完璧じゃないんだ」と思わせてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
私が、毎日行動したことは2つだけです。
トップの雰囲気がどれほどの影響力を与えているか、それはトップにならないと分からないことでした。
- 毎日前向きな言葉を発信する
- 喜怒哀楽を全力で表現する
この2つの行動だけでも、私の施設では大きな変化をもたらしました。みなさんも少し私の会社やばいかもと思ったら、行動してみてください。一番影響力を与えるのは確かにトップですが、周りとの信頼関係がしっかりあれば、役職のない状況でも自分からの発信で変化は現れてくると思います。
影響力のある人間にぜひみんなでなっていきましょう!
発達障害のためのSSTを4選!
SST(ソーシャルスキルトレーニング)は、発達障害を抱える子どもだけでなく、実は発達障害を抱えない子どもにも使えることはご存知でしょうか?
SST(ソーシャルスキルトレーニングとは、「生活技能訓練」または「社会生活技能訓練」を意味します。要するに、自立した生活ができるよう訓練するということです。
私は、日々カリキュラムの中にSSTを週に2回ほど行っています。全体で行うときもあれば、少人数でおこなうSSTもあります。今回は、どのようなSSTを行っているのか解説も含めご紹介していきたいと思います。
【最近の一番恥ずかしかったことを教えて!】
●中度〜軽度向け
目的:苦手なことやできないことを人に言えるようになる。(社会に出た時周りの助けが発達障害の人は必要となるため)
✓自己理解
✓弱みを強みに変える
●内容
少人数グループで行う。(全員で行うと発表形式になってしまい、意見が出にくくなる可能性があるため)
「最近の一番恥ずかしかった話」「やらかしてしまった話」を支援者から面白おかしく話し始める。次に、支援者は質問して、子どもに発言するよう誘導する。どの話にも支援者は共感を入れて、楽しい雰囲気になるようにする。
●ポイント・気を付ける点
□言いやすい雰囲気づくりが大切です。
□話せる子だけでグループを作ったり、本気で悩んでいる子だけでグループを作るようにしましょう。
□全員で前向きに考えられるように支援者は話を誘導していきましょう。
このSSTでは、失敗すること・やってしまったことは誰にでもあるよということを認識させて、その上で恥ずかしいことではないことを学びます。以外と失敗は恥ずかしいこと、隠したいことと思ってしまいがちですが、生きていく上で失敗しながら人は成長し大人になります。また、失敗があるから成功があるのだということを伝えてあげると更にいいかもしれません。
【仲間はずれはどれ?】
●中度〜重度向け
目的:✓聞く力
✓知識力
これは、ゲームをしながら聞く力を訓練するゲームです。
支援者は、一回しか言ってはいけません。
●内容
3つの単語を支援者は言います。
その中に、一つだけ仲間はずれの単語があるため、仲間はずれの単語を子どもたちが
当てるというゲームです。
例:支援者「いちご、みかん、たまねぎ仲間はずれはどれ?」
「蝶々、カラス、カブトムシ仲間はずれはどれ?」等一つだけジャンルの違
うものを言います。
●ポイント
□最初に、子どもたちに一度しか言わないことを必ず伝えると良いでしょう。
□最後に応用編なんか入れても面白いです。
【2つのお題でディスカッション】
●軽度向け
目的:✓コミュニケーション能力
✓説得力
✓トーク力
●内容
これは、少し難しいゲームですが、二チームに分かれて行います。例えば、「海派か山派」に分かれるとします。海派のチームは、海について素晴らしいことやいい所を伝えて、山派を納得させます。山派のチームも同じように行います。
確かにと思わせることを目的としているため、勝ち負けはありません。
支援者は、最終的にどちらにも良いところがあり悪いところもあるよねという方向にもっていくのがいいでしょう。
世の中、素晴らしい案だとしても必ずデメリットがあります。そういうことを学ぶための一つとして、このディスカッションゲームは行います。
●ポイント
◻話す時間と相手チームの話を聞く時間とを分けておくとメリハリが付きディスカッションが行いやすくなります。
◻最初に言葉の使い方も説明しておくと良いでしょう。脅しのような話し方でなく、相手が納得いくような適切な話し方を説明してみてください。
【電話対応できるかな?】
●軽度向け
目的:✓聞く力
✓情報を伝える能力
✓言語力
●内容
電話(携帯電話)を使って、電話対応をします。
電話で聞いた内容を適切に伝えられるかの練習です。
(例)
支援者:「〇月〇日〇曜日に変更をお願いします。という
ことをAさんにお伝え頂けますか?」
子ども:「かしこまりました。お伝えしておきます。」
→その後、Aさんに適切な言葉で正確な内容を伝えるということを練習します。
●ポイント
◻支援者が、最初にお手本を見せるとスムーズに行なえます。
◻伝える情報量を増やして、聞き取りながらメモをするなども応用としてよいかもしれません。
今回もSST(ソーシャルスキルトレーニング)についてご紹介させていただきました。
発達障害の人だけでなく、そうでない子どもたちも楽しめるSST(ソーシャルスキルトレーニング)。是非、試してみてください。
下記に、前回のSSTもご紹介しておきます。前回のSSTはお家でできるSSTを記載しております。お時間がある時に少しでも覗いていただけると、幸いです。
暴言暴力が多い子どもの原因とは?〜支援の仕方〜
暴言暴力が多い子どもが、近年データによると増えてきているとのことです。
なぜ、自分の子はこんなに暴力的なんだろう。
なぜ、自分の子はこんなに暴言が酷いのだろう。
もしかしたら、それは家庭の環境に原因がるかもしれません。
学校で暴力的な子どもがいたら、「ああ、親がそういうことを家でしているのかもしれない」と思いますよね?もちろんその場合もあります。子どもは、大人の行動を見て成長するので、家庭内暴力ももちろんありえます。しかし、逆のケースもあることをご存知でしょうか?
今日は、普通に育てているはずなのに暴力的な子に育ってしまった。そんな悩みを抱える人に、ご紹介していきたいと思います。
暴力的になってしまう子どもの心理
子どもは、先程も記述したように親の行動を見て成長します。
心理学的上、一番身近な存在の行動を真似てしまうのは仕方のないことです。
暴力的な子どもに育ってしまった原因としては、以下のことが上げられます。
- 家庭でダブルバインドな状況を作っている
- 周りが過干渉
- 悪いことをしても許される環境下にある
- 親からのDV
家庭でダブルバインドな状況を作っている
皆さんは、ダブルバインドをご存知でしょうか?これは、「二重拘束」を意味しています。「2つの矛盾した命令を他人にすることで相手の精神にストレスがかかる状態」がダブルバインドです。実は、私達大人は子育てをしている中で実際にこのダブルバインドをよくしてしまいがちなのです。
このダブルバインドな状況で育った子どもは、うつ病や統合失調症、暴力的になってしまうと言われています。では、どのような状況がダブルバインドというのでしょうか。
例えば、片付けをしない子どもがいたときに「片付けなきゃこの玩具全部捨てるからね」と言うとします。でも実際には、捨てるなんてことしませんよね?この状況がダブルバインドです。全部捨てると言いながらも実際には捨てないという矛盾な状況を作り出しています。この時に、子どもはとても混乱し何が本当で何が嘘だかわからなくなってしまうのです。このようなことが日常的に多々あると、大人への信用を失い、子どもは暴力的になってしまったり嘘を付きやすくなります。
周りが過干渉すぎる
これは、周りが過度なほどに干渉してしまうことで子どもが注目を集めたいがために暴力的になってしまうということです。暴力や暴言をした時に、「全員が自分の方を向いてくれた」、「注目してくれた」このような体験をすると子どもは、それらの周りの反応が嬉しくて定着化しやすくなるのです。また、すべての物事において親が決定権をもっていることも干渉の一つです。子どもに決定権を与えず、親がすべて決めるということは、環境上あまり良くありません。子どもにも選択肢を与える機会を作ってみてください。
悪いことをしても許される環境
こちらは先程も少しお話しましたが、悪いことをしてもいつも守ってくれると思うことで、暴力の頻度は上がってきます。よくドラマなどで、親がお金で子どもの問題を解決するという場面を見たことはありませんか?子どもは、無知なゆえにときに残酷です。
私達も最初は、叩くという行為を悪いとは思わないから誰かを叩いて楽しいと思ったことがあるはずです。そうでなくても、相手の嫌がることをして楽しいと思ったことはありませんか?そんな経験をすることで、初めて相手の痛みがわかったり、これはしてはだめなことだと一つ一つ学ぶのが子どもです。
私達大人は、悪いことに関して許してはいけないのです。でも、悪いことをするのにももちろん理由があるはずです。子どもの意見を肯定はするが、しっかりとその後は子どもに責任を取らせるということが重要となってきます。責任は何でもかまいません。例えば、一週間学校からまっすぐ返って家をきれいに掃除するなどでもいいんです。必ず悪いことをすれば、起こるのではなく責任を取らせるということを行ってください。
親からのDV
これは、暴力的な子どもに一番多い環境です。親からのDVを受けることで、その負の連鎖は必ず続いていきます。周りの大人がいち早く気づき、愛情ある家庭へと迎えてあげるのが一番の改善策と言えるでしょう。
誰からも気づかれずに、DVを受けている子どもが大人になってしまえば、また自分の子どもにDVをしてしまいます。これは、誰のせいでもありません。環境のせいであり誰も咎められないのです。一種の病気といってもいいくらいに手を出したくないのにも関わらず手が出てしまうようになってしまいます。親もストレスが溜まれば、殴りたくなったり叩きたくなる気持ちもわかります。この問題に関しては、一刻も早く自身で気づき精神科に通うことで負の連鎖は少しずつ止まってくるはずです。
いかがでしょうか。子どもの暴力の原因は関わり方一つで変わってきます。
子どもの意見をしっかりと大人が耳を傾けてあげることで、改善していくケースがほとんどです。頭ごなしにだめ!や子どもに選択肢を与えない環境を皆さんは作り出してはいないでしょうか?もし、振り返ってみて思い当たる節があればそれらを改善することで、自然と子どもの性格も変わってくるかもしれません。
この知識のブログでは、子どもの障害(発達障害)などについても記載しています。
是非そちらのブログも覗いてみてくださいね。
自己肯定感の上げ方〜実は習慣以外にも方法はある!?自己肯定感を高めるメリット!〜
自己肯定感は、日本人のほとんどの人が低いと言われています。
私自身とても自己肯定感がもともととても低く、10代の頃の口癖は「私なんて」でした。毎日に本当に嫌気が差していて、何をするにもうまくいかないことばかり。うまくいったとしても、「これは私の頑張りじゃない」なんて思ってしまうのです。
私は、社会人になり日々多くの障害の子どもと接していく中で、自己肯定感の大切さについて知り、今では私自身180度考え方が変わりました。毎日が楽しく自信に満ちた生活を送っています。私は皆さんに自己肯定感を高めて自分らしく生きてほしいと思っています。
まず最初に、皆さんは自己肯定感の意味をご存知でしょうか?自己肯定感とは、その名の通り、「自分自身を愛する力」のことです。どんなことでも自身の存在を認め肯定するということ。この文章を見ると、「私にはそんな事できない。」そう思いますよね?大丈夫です。私も最初はそうでした。最近では、生活習慣を変えることで自己肯定感が高まるという本がたくさん出ています。もちろん生活習慣を変えることで自己肯定感はかなり高まります。でも、以外と考え方を変えるだけでも自己肯定感は高まるのです。今日は、そんな考え方についてご紹介していきたいと思います。
・自己肯定感を高めることで得られるメリット
・失敗に強くなる
・毎日が楽しくなる(幸福感)
・誰かと比較しなくなる
・周りから注目されるようになる
・冷静に物事を判断できるようになる
・自分が好きになる
このように様々なメリットが自己肯定感を高めることによって得られます。
では、どのようにして自己肯定感を高めていくのでしょうか?
・自己肯定感を高める考え方
私は、初頭でも説明したようにもともと自己肯定感が低い人間です。でも、考え方を変えるだけで自己肯定感がかなり高まったのです。その方法とは、「周りを大切に思う気持ち」さえあれば誰にでもできます。
皆さんは、周りに大切な人が必ずいますよね。「家族」「友達」「恋人」誰だってかまいません。よく考えてみてください。大切な人が自己肯定感が低く、常に「私なんて」「私は用無しだ」「生きる意味がない」と思っていたとします。それを聞いた自分はどうでしょうか?嫌な気持ちしませんか?私は、自分の大切な人が、自分をそのように思っていたらとても悲しい気持ちになります。
そうなんです。周りは悲しい気持ちになってしまうのです。もしくは、怒りなんかも芽生えてくるかもしれませんね。
自分自身を大切に思えないことで、周りは悲しんでしまうということを私は考えました。自己肯定感の低い人は、自分を二の次と考えてしまう人が多いように思います。だからこそ、「周りを幸せにするために」「悲しませないようにするために」自分を大切にしていかなければという思考に変えるのです。自己肯定感の低い人は、人一倍優しく思いやりのある性格をしています。だからこそ、自己肯定感を高めてあげることで、自分も周りも幸せになる。一石二鳥なんです。ぜひ一度考えてみてください。
自分の存在を肯定することで、大切な人を安心させてあげてください。
・自己肯定感を高めた結果
私は、自己肯定感を高めた結果、たくさんのことがうまくいき始めました。周りにも、「変わったね」「今の方が全然いいよ」「知識さんみたいになりたい」等周りの人がたくさん褒めてくれるようになりました。そして、あなたのようになりたいと言ってくれるようにもなったのです。自己肯定感が高まることで、自分も周りの人生も180度変えて、輝かせることができます。ぜひ皆さんもそんな自分になってください。周りを悲しませたくないから、私自身で私のことを愛さなくちゃ・大切にしなくちゃと思う練習をしてみてください。自然とその思考が当たり前になってきます。自分のことを大切にして、守って何が悪いのだと思えるようになってきます。
●自己肯定感を高めた結果
・周りが幸せになる・笑顔が増える
・どんなことでもチャレンジしてみようという気持ちになる
・心が晴れたような気持ちになる
・思考が前向きになる
・きれい・可愛くなる←これ本当です
・周りに影響力を与えられる人になる
・いろいろな人から好かれるようになる
こんなにもたくさんの良いことがおこるのです。
自己肯定感のある人は、傲慢になる・調子に乗る人とは違います。自己肯定感がある人は、自分に余裕・自信があるから周りに親切でき、謙虚な心のままでいられるのです。
みなさんも最高の人生を一緒におくりましょう。素敵な自分になれることを願います。
高機能自閉症(アスペルガー症候群)の【特徴・特性】を解説!
皆さんは、自閉症という言葉をご存知でしょうか?自閉症の中でも高機能自閉症「アスペルガー症候群」という言葉の方が馴染みある言葉かもしれませんね。最近では、有名人でアスペルガー症候群と公開する人が増えてきました。米津玄師さんや世界の終わりのFukaseさんなどミュージシャンなどが多い傾向にあります。
なぜ、自閉症になってしまうのかは、未だ分かっていませんが、遺伝的な要因等が複雑に絡み合い発症してしまうのではないかと考えられています。男性に多く見られる発達障害で女性の約2倍から4倍以上と言われています。また、現在の調査では50人〜100人に1人は自閉症と診断される傾向にあります。
自閉症は、子ども時代には気づきにくく、社会の中で生きづらさを感じながら大人になるケースも少なくありません。自閉症に早い段階で気づくことが、将来社会での生きづらさを感じず生きるためのヒントとなってくるでしょう。
自閉症の特徴・特性一例
- 対人関係の障害・コミュニケーション能力の障害
- 強いこだわり
- 話し方に特徴がある
- 自分の世界観がある
等がよくあげられている一例です。
それでは、一つ一つ解説していきたいと思います。
対人関係の障害・コミュニケーション能力の障害
自閉症の子は、他者の思考をなかなか理解できずに自分の思考で判断してしまいます。「相手の気持を考える」ということが、自閉症の子どもにはとても難しいのです。私達は、よく「自分がされて嫌なことは相手にしてはだめ」と教えられてきました。しかし、自閉症の子は、そもそも感情的な面で乏しい所があるため、その言葉を言われたとしても分からないのです。自分は別に気にしないという場面が多いため、その部分を補っていく訓練が必要です。
子ども時代に前記でご紹介したようなSSTなどを行うことで改善されていきます。他者の理解が難しいがゆえに、どうしても対人関係のトラブルが多くなってしまいます。日常の中で、少しずつ他者への理解について知る機会を作ることをおすすめします。
強いこだわり
自閉症の子には、強いこだわりがあります。自分の中で決められたルールが存在するのです。自閉症の子は、自分の遊び方やルーティンなどもこだわりを見せる傾向にあります。「毎日同じ服を着てしまう」「決められた順番がある」「同じものを毎日食べてしまう」等人によってこだわりは違います。自閉症の子は、こだわりがあることで安心を得ることが出来るためこのような行動をとってしまいます。先のことを考えて動くことが苦手な自閉症は、同じルーティンがあることで安心を得ることが出来るのです。
このこだわりに関しては、大人になるにつれて自身で理解し改善されていくことがほとんどです。学校の集団生活の中で過ごしていく中では、困った場面が多々出てきますが、大人になれば自分にあった職業などに就くことで自然と気にしなくなり、ある程度こだわりも軽減されていくケースがほとんどです。
また、このこだわりがあることで成功している人も多くいます。研究職や自分の世界をアウトプットできるミュージシャン等様々な場面で、以外とこのこだわりは生かしていくことができます。
話し方に特徴がある
一般的に言葉を習得するときは、日常の中で言葉を習得していきます。私達も、親との会話や友達との会話の中で、自然と身についていくものですよね。しかし、自閉症の子は、本から言葉を習得したりテレビのニュースなどで習得していきます。また、頭の中で一つの場面として記憶するため、そのままの言葉で表出されることが多く「これは〇〇です。」「私は〇〇だと思います」など敬語や標準語で話す傾向があります。
日常の会話の中で、「あれ?話し方が独特だな」と違和感を感じるのであれば、自閉症の傾向があるかもしれません。
話し方に違和感はありますが、決して日常において聞き取れない言葉やわからない言葉を使うわけではないためそこまで障害と感じる必要はないと思います。
自分の世界がある
自閉症の子は、私達よりも自分の世界に入ることが多く周りから見れば、塞ぎこんでいるのではないかと思ってしまうことも多々あります。しかし、これは塞ぎ込んでいるのではなく、自分の世界を楽しんでいるだけなので安心してください。私達は、自分の世界にはいるときに、周りから声をかけられれば気づくことができ現実世界へと脳を戻すことができますが、自閉症の子はそれができません。声をかけても気づくことができず、なかなか自分の世界から出てくることができないのです。周りから見ると少しマイペースに感じたり、切り替えができない子と思うかもしれませんが視界に入ってあげたりすることで、改善されていきます。自閉症の子は、視覚支援がとても重要です。聴覚よりも視覚的な支援を行うことで、切り替えることができたりします。
自閉症の特性・特徴のご紹介でしたがいかがだったでしょうか?
特性は一人ひとり違ってくるため、全員に当てはまるとは言えませんのでご了承ください。
先程も記述したように、自閉症は早い段階で気づくことが、将来社会での生きづらさを感じず生きるための手がかりとなります。もし自分のお子さんが、こういった傾向に当てはまるのであれば、診断しに行くことをおすすめします。
そして多くの才能を開花させてあげてください。
次回は、自己肯定感について記載していきたいと思います。自己肯定感が私達人間にとっていかに大切なことかをご紹介していきます。
他にも、前記ではADHDやSST(ソーシャルスキルトレーニング)についてもご紹介しています。是非そちらもご覧いただければと思います。